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2014年4月18日 (金)

2ゲーム大会の総括

先日の2014春季愛媛県大会は6Rを2ゲーム行った大会でした。県大会レベルで2ゲーム大会は恐らく協会初の試みでしょうが、県下では昨年の8月の松山支部、とべ陶街道支部合同大会を既に2ゲームで行っており、愛媛県での2ゲーム大会の開催は今回が2回目となります。

通常は1ゲームで行うのをあえて2ゲームとする最大の理由は、多くの方がそうでしょうが私自身も1ゲームでは物足りないという事です。1ラウンドをミスをした時など、ああもう1ゲームあればと思った事も多々あり、特に遠路はるばる参加した時には、ガックリと肩を落として何度帰路に就いた事か・・・。

そこで2ゲームをと思い立ったのですが、2ゲーム大会を検討する上で最大のネックはやはり時間的な制約です。大会のスケジュールとしては大体開会が9:00~9:30、閉会が~16:00~16:30頃となるのが一般的です。その内セレモニーや集計、表彰などの時間を除くと、競技に割り振る時間は最長でも10:00~16:00の6時間が目一杯というところでしょう。

この最大6時間で何ラウンド可能かですが、前半はどうしてもペースが遅く、後半は速くなる事を考慮しても、1ラウンド5分~5分30秒見とけば大体大丈夫です。よって1ラウンド5分とすると72ラウンド、5分30秒とすると65ラウンド可能という事になります。

今回は昼に30分程度の休憩を入れたいのと、少し余裕を持って60ラウンドとしました。その結果組数は60÷12=5組となり、レーン数20で定員100名となります。競技時間は午前1ゲーム目10:00~12:30、午後2ゲーム目13:00~15:30の計5時間としました。

実際の所要時間は、1ゲーム目9:45~12:25、2ゲーム目12:55~15:25、計5時間10分とほぼ予定通りでした。

なお今回は正に時間との勝負でしたので、時間節約の工夫として、跳ね矢は2本までとし、3本目以降は無効としました。また練習用レーンは終日、競技用レーンは開会前まで開放しましたので、競技の最初に行う試矢も廃止としました。

次に順位の決め方ですが、2ゲームの内のどちらか高得点を第1優先、次に合計点を第2優先としました。上位(1~3位)がそれでも同点の場合は、1本勝負か7点矢の数で優劣を決めるつもりでしたが、結果は下表の様に10m6位が同順になったのみで、他は全て単独で順位がつきました。

Photo ここまで単独順位が揃うとはちょっと予想外でした。1ゲームだと階段状のブロック順位になって同順位その他大勢というのが常ですが、自分の個別順位がはっきりとして何かすっきりとした感じです。

また2ゲーム目が1ゲーム目より高得点だった方が半数居られました。この方達は少なくとも2ゲーム吹けて良かったと感じておられると思います。ちなみに今回は8位までの入賞としましたが、その内2ゲーム目が高得点だったのは8mの部が8名中7名、10mの部は同じく5名でした。皆さん後半頑張りましたね。

Photo_2

通常の1ゲーム大会だと上位でもまず何組かの同点順位が発生し、1本吹く割には結構時間を費やして同点決勝を行いますが、これをしなくて良いというのはスムーズに表彰に移れ、運営上は助かります。

〈今後の課題〉
今回は100名規模の大会でしたが、手間、データ量は200名規模の大会と同じと言えます。私達審判・集計スタッフは全て競技兼任でしたが、2ゲームそれぞれ前、後半と4回競技に参加しながらの運営は正に目が回るような忙しさでした。

今後これを解消するにはスタッフの内、何割かは専任スタッフとするのと、組数をもう少し増やす事です。しかし1組増やすと単純に競技時間が1時間増え、これは競技開始時間の繰り上げにも限度がありますので、更なる競技時間の短縮を考えなければいけません。

後、県下の支部間で、競技全般に関する熟練度にかなり差があり、全ての支部がある一定のレベルとなるよう事前にもっと周知徹底し、また必要であれば研修を行って、全支部が主催者側として運営の一端を担えるようになる必要があります。

これらは今後年2回行う大会において、様々な試みをしながら徐々に改善される事と思います。

〈個人的な感想〉
県大会の開催は3年ぶりなので、運営も久しぶりですが、今回は運営スタッフとしてまた競技者としても2ゲームという事で大変忙しく、レーン審判で座っている時が唯一の休息という有様でした。にも関わらず非常に楽しく充実した一日を過ごせました。

得点結果は決してよいものではなかったし、てんてこ舞いの忙しさに、せっかくの機会に県外の方の誰とも懇談出来ませんでした。しかし今までの大会ではあまり味わえなかった、この心地よい疲労感と満足感は何故だろうと、数日後あらためて考えて見ました。

運営スタッフとしては、大会のプランニング、打ち合わせ協議、プレ大会実施による事前演習など、今までの愛媛県大会とは違って順を追ってきちっと大会に向けてすべき事を成し得たのと、当日多少ハプニングはあったものの、特に遅延する事無くスケジュール通りに運営できた事は、非常に満足がいくものでした。

次に競技者としては、悪いなりにも2ゲーム行った事で、まあ「現時点ではしゃあないな」と得点には納得がいった事でしょうか。これは他の競技者の方も一様に感じられていると思います。事実楽しかったとか満足したという感想を多く頂きました。全員順位がきちっとついたという点も、その事に関係するかもしれません。

この2つの相乗効果で今までの大会と異なった充足感が感じられたのだと思われます。

2ゲーム大会はちょっと工夫すれば、どの大会でも可能です。例えば200人規模で個人戦を25レーン8組、その後団体戦を行っている大会であれば、団体戦を廃して個人戦のみとし、40レーン5組、又は35レーン6組で200人2ゲーム大会が行えます。

皆様一度検討されては如何でしょう?また次回の愛媛県大会には、楽しい2ゲーム大会の体験に是非ご参加下さい。































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